思い出の海へ翌日は、私の職場に彼が車で迎えに来てくれました「どこにいきますか?」 「ちょっと遠いけど、海に行きたいけどいいかな・・・」 「いいですよ」 初めてのキスをした海に行きたかったのです この頃はまだ日が長く、綺麗な夕焼けがみれるかも・・ 途中コンビニに寄って 「コーヒー買ってきます」と言って車を降りていきましたが、いつも 「何か、飲みますか?」と聞いてくれていたのにそれがなく おまけにドアロックまでしてしまって・・・ 緊張していたのでしょうか? 私の方は不思議とリラックスしていました 海に着いて、人気のない場所に車はとまりました 彼は正面の海をみたまま、買ってきた缶コーヒーを飲んでいて 私は、彼の横顔と太陽が沈んでいく海を交互に 両方ともなんて美しいのだろうと想いながら眺めていました 自分からはなにも言わず、彼の話を黙って聞こうと決めていました そして何を言われても従うつもりでいました |